麻酔について

2019年01月25日

早いもので今年もはや半月が過ぎてしまいました。今年最初のブログですが、テーマは麻酔です。

ペットを飼われている方の半数以上は、実際にペットに麻酔をかけた経験をお持ちだと思います。

去勢、避妊手術、歯科処置、腫瘍の検査や実際の摘出など

様々な用途で麻酔をかけることが必要になります。

当院でも平均すると11件以上の麻酔処置を行っている計算になります。

そのため、麻酔を使って、命に危険は無いんでしょうか?という質問をよく頂きますが、

麻酔はやはり怖いものだと思います。ですから、事前に健康診断、血液検査、

年齢や病気に応じてレントゲン検査、超音波検査を行います。

これらの検査を行うことで、リスクのお話しをすることが出来ます。

 

麻酔をかける年齢は、去勢、避妊手術ではほとんどが成長期に行いますが、

腫瘍の検査や摘出は年齢が中年~高年期が多く、

ほとんどが12才以上で最近では犬で15才以上、猫では17才、18ということも増えて来ました。

それは、当院の特徴でもありますが、定期的に麻酔下で

若いときから歯科や外耳処置を行うことをお勧めしていることがあります。

歯石が付くと口内環境が悪化し、また耳も知らず知らずのうちに外耳炎や中耳炎が進行し、

身体に痛みや細菌感染が広がることがあります。

それが抵抗力を低下させ、他の病気を誘発すことが知られています。

これらを定期的に除去する習慣を作ることが、長生きにつながり、当院での高年齢での麻酔を行う理由です。

猫は3、4才から歯石処置が多くなります。

また犬に比べて歯が小さく、歯石がたまって口臭がするなと様子を見ていると、

歯が簡単に抜けてしまうことが多いです。

普段から歯磨きが難しい猫こそ、定期的、出来れば1年毎の麻酔下での歯石処置をお勧めします。

 

また、短頭種の麻酔が多くなるのは、比較的短頭種に慢性的な外耳炎が多いことがあります。

数年前に、ブルドッグの麻酔をしたことがありますかと質問を受けたことがありますが、

ブルドッグは他の犬種と比べてとても少なく、当院では現在1頭しかいませんが、

フレンチブルドッグやパグは必然的に麻酔をかけることが多くなります。

 

麻酔は、我々が学生時代とは麻酔薬も全く変わり、

あまり詳しい検査が出来なかった時代の懸念や噂が残っていることがあります。

まず飼主の不安を解消することがとても大事です。

ペットは信用している飼主が不安になっていると、そのまま伝わってしまいます。

不安な気持ちはすべて解消は出来ないかもしれませんが、

過度に怖がらすにペットの健康と長生きのために、上手く利用出来れば良いと思います。

ぜひ事前に、どんなことでもご相談下さい。